会員の便り No.16
(2010.1.31掲載)
 
    
  平成22年新年懇親会に参加して            文: 専修1年 岡本 治信
                            
        写真: 専修1年 久保 裕
 

 平成22年1月24日(日)、築地本願寺講堂で学習会のあと新年懇親会が開催されました。

  9:25 おつとめ(正信偈・草譜/浄土真宗の生活信条)
 10:10 午前中の授業
 12:45 本部学習指導 本校から 荒木 博先生
 13:20 全体講義 『浄土三部経について』
        中仏本校の佐々木隆晃先生
 15:00 おつとめ(らいはいのうた/領解文)

 15:25~16:55  新年懇親会
        熊木博学習会東京つどいの会代表挨拶
        井上勲同窓会関東支部長挨拶
        乾杯
        かくし芸
         ・みんなで作ろう古典折り鶴
            学習1年浅川美智江さん
            学習2年西川久子さん
         ・観世流謡曲「鶴亀」
            専修3年田村務さん
         ・都山流尺八「朝の海」
            学習3年熊木博さん
            学習3年清水孝司さん



 「新年懇親会」に参加して
 専修1年 岡本 治信
  1月24日、築地別院講堂において、本校派遣講師による学習会に引き続き、新年懇親会が2部構成で行われました。
 第1部は、新年のおめでたい席ということにちなんで、学習1年の浅川さんと学習2年の西川さんのご指導により、古典折り鶴の教習が行われました。ホワイトボードには祝鶴(寿鶴)が完成に至るまでのプロセスが示され、懇切丁寧なご説明の下、色とりどりの折り紙を手に完成を目指して取り組まれる皆様の真剣なお姿が印象的でした。しばらく折り紙を手にしておらず、ノーマルの鶴さえ折れない私には難解この上なく、センスのなさも相俟って、残念ながら遂に完成させることはできませんでしたが、周りの方と相談し合ったり、完成を喜ばれる声が湧き上がったりと、和気藹藹として楽しい催しとなりました。
 第2部は、タイトなスケージュールにもかかわらず、本校の佐々木講師(全体講義担当)と荒木講師(学習指導担当)にもご同席を賜り、専修3年の塘さんのご司会の下、立食形式による懇親会となりました。熊木代表によるユーモア溢れる開会ご挨拶、佐々木講師による来賓ご挨拶に続き、井上同窓会支部長による食前の言葉と乾杯の音頭で始まりました。多くの方からご懇志や飲み物等のご寄付もあり、年次や過程の別を越えて談笑されるお姿が見られるなど、会場は熱気に包まれ、皆様の笑顔と笑い声が絶えることはなく、大変な盛り上がりを見せました。
 圧巻は、凛々しい紋付袴に身を包まれた3名の3年生による出し物でした。田村さんによる観世流謡曲「鶴亀」、熊木さんと清水さんの2部合奏による都山流尺八本曲「朝の海」のお披露目があり、会場はさながら劇場と化しました。能楽特有の抑揚をつけた迫力のある節回しと、情感溢れる尺八の美しい音色に皆様もうっとりと聞き入られているご様子でした。その道のお方かと本気で思わせてしまうほどの見事な腕前に拍手喝采、アンコールの声も飛び出すなど、盛り上がりは最高潮に達しました。その後もしばし歓談に花が咲き、余韻冷めやらぬ中、締めくくりは専修2年の岡塚副代表による食後の言葉により、大盛況のうちに懇親会は終了となりました。朝早くから長時間にわたり本当にお疲れ様でした。
 1年生の私には初めての新年懇親会でありましたが、東京地区つどいの会が在校生の手によって自主的に運営されていることを実感できる手作りで温もりある催しでありました。また、本年次もいよいよ中盤に差し掛かり、学習指導でも学年末試験について話しが及ぶなど、遅々として学習が捗らず、不安と焦りから折れかけていた心も癒されるような憩いの一時となりました。
 新年懇親会に参加させていただき、世話人の方々や企画、運営に携わられた方々を始め、皆様に感謝の意を表するとともに、引き続き学習会等の場で皆様と交流を深め、色々とご教示を賜りながら学習に励んでゆきたいという思いを強くいたしました。本年もよろしくお願いいたします。







荒木先生と懇談



佐々木先生と懇談



「祝い鶴」折り方の指導

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親子鶴「妙々」
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謡曲「鶴亀」


尺八合奏「朝の海」