会員の便り No.24
(2011.11.10掲載)
 
      平成22年度中央仏教学院通信教育部卒業式に参加して

賛助会員(H22年度学習課程卒業) 田中 良仁

 平成23年10月6日に、平成22年度の中央仏教学院通信教育卒業式および同窓会入会式・謝恩懇親会が開催されましたので出席して参りました。
 また、翌7日には、ご本山のお晨朝勤行にお参りし、中央仏教学院に赴き、学生さん達の勤式・伝道実習の見学および、隣接する本願寺角坊を参拝させて頂きました。
 また、京都市内の、六角堂、吉水草庵跡の安養寺、青蓮院を訪ね、親鸞聖人を偲びました。
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 10月6日 聞法会館3階の多目的ホールにて12:00から卒業式が行われました。
中央仏教学院長の式辞に続いて、本願寺派総局、講師代表、同窓会長の皆様からお祝いの言葉を頂き、卒業生代表答辞、恩徳讃を斉唱し閉式となりました。
 式の終了後、卒業生全員に一人ひとりに卒業証書を授与していただきました。その後、課程ごとに記念写真の撮影が聞法会館の前で行われ、そのまま隣の東急ホテルに行き、14:00からの通信教育同窓会の入会式、謝恩懇親会に出席させて頂きました。
 謝恩懇親会では恒例になっているようですが東京地区の卒業生が指名され、壇上に上がり校歌の斉唱を行い、謝恩会は終了致しました。
 17:30頃から2次会が行われ、東京地区の専修課程、学習課程に、東北地区代表の寺田さんにも参加頂き、浮草さんによる食前の言葉で始まり、これまでの3年間の思い出、これからの活動など談笑し、最後に食後の言葉でお開きとなりました。

10月7日 聞法会館を朝5時に起床し、本願寺のお晨朝のお勤めに参りました。朝6時より阿弥陀堂にて『讃仏偈』および「早引源空章」のお勤めをし、続いて御影堂に移り、『正信念仏偈』と和讃の「釈迦如来」からの繰り読みをお勤めさせて頂きました。私はお晨朝に参加するは初めてだったのですが調声人の声はゆっくりと発声され、とてもよく通る声で私達も落ち着いてお勤めをすることが出来ました。

 お晨朝終了後、東京地区9名は中央仏教学院全日制学生の授業を参観するために、聞法会館からタクシーに分乗し本校に移動しました。東北地区の4名と一緒になり総勢13名を通信教育部長の姉嵜先生が出迎えて下さりました。
 講堂では、学校教育部の学生さん全員が集まり、「勤式・伝道実習」(正信念仏偈作法及び法話)が行われ、担当の先生の厳しい指導の下、実習が整然と進められ、私達も見学させて頂きました。法話内容は得度後、初めての法事行事に参列した時の緊張感とお祖母ちゃんからの暖かい句(メッセージ)の紹介でした。指導されている先生からも、とても分かり易く良かったとコメントされていました。
 学生全員の前での法話実習は訓練の場としては最高の場であると思いました。姉嵜先生から、この講堂は13年前の平成10年に出来て、阿弥陀如来の像も新しくなっていると教えていただき、中仏講堂の「学仏大悲心」額縁前で記念写真を撮影しました。
 しばらく懇談後、図書室の見学、隣接する本願寺角坊にお参りし、姉嵜先生のお見送りを受け中央仏教学院を後にしました。
  私達(学習課程卒)は、タクシーに乗って「六角堂」に向かいました。親鸞聖人が比叡山を降りてこの「六角堂」に100日間ここにこもり、答えを探そうと参籠を決意され、95日目、ついに聖徳太子の本地である救世観音が示現したと言われています。
昼食後、「吉水草庵」跡に建つ「安養寺」を訪ね、その後、親鸞聖人が9歳の時に得度した場所の「青蓮院」を訪ねました。親鸞聖人入滅後、青蓮院内の大谷(現在の知恩院の北門の傍の崇泰院の地)にお墓と影堂が営まれたのが本願寺の起こりであると言われています。

 以上ですが、10月6日の卒業式、同窓会入会式、翌日7日の中央仏教学院本校の訪問、京都市内の観光(親鸞聖人ゆかりの場所)を終え、3年間の中央仏教学院(通信教育)で学び無事卒業することができたことを実感し、多くの関係者の方に感謝したいと思います。

                            南無阿弥陀仏  
                                       合掌