会員の便り No.25
(2011.12.15掲載)
 
       「加越能 真宗かるた」の紹介

Web担当世話人 久保 裕

 西本願寺と東本願寺や北国新聞と富山新聞などが共同で親鸞聖人750回忌記念事業として、全国の門信徒からの応募の中から選考されて、真宗のみ教えと知恵を伝える「加越能真宗かるた」が制作され発売されました。 
 真宗王国と言われている加賀、越中、能登などの地方には、真宗(仏教)の知恵が染み込んでいる。この教えや知恵を子どもたちに楽しく伝え、おじいちゃんやおばあちゃん、ご両親、お友達との絆を深める「かるた」です。
 少人数でも楽しめるように読み上げCD付きで、読み手は俳優の西村雅彦さんと女優の田中美里さんです。
 ご購入希望者は、北国新聞イベントガイドのホームページを参照ください。
 http://www.hokkoku.co.jp/karuta/
 (リンク接続については、北国新聞社のご了解をいただいています)
 会員のみなさんも「真宗かるた」で、お正月をお楽しみください。
 東京地区学習つどいの会からも賛助会員の熊木博さんが応募された2句が選考されましたので、その2句を紹介します。

  熊木博さん(神奈川県大磯町)の句(「真宗かるた」の解説書より)
  倶会一処は浄土真宗の経典「阿弥陀経」に出てくる言葉で、墓石にもよく記されています。これは「ともに一つのところで会う」という意味ですが、亡くなれば家族が同じお墓に入ることを示しているのではなく、すべての生命あるものは現世で生命を終えた後、みな同じ浄土に往くことを表しています。墓参りは、親しかった人の生きざまをしのび、老いて死んでいかねばならない人間に対して働きかけてくださる阿弥陀如来の願いに出会うことと言えます。
    恩徳讃は親鸞聖人が著した『正像末和讃』に出てくるもので、『如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし』と書かれています。 この言葉に曲を付けて、法要などで読経の最後に和讃としてよく歌われています。これは、「如来の願いの中で生かされていることや、それを気づかせてくれた方(師主知識)のご恩には、身を粉にし骨を砕いてまでも感謝しましょう」という意味があります。