学習会の記録

  浄 土 真 宗 本 願 寺 派

学習会の記録


 ■ 2019年度 開校式 令和01年9月29日 築地本願寺にてNEW
 ■ 2018年度 閉校式 令和01年7月7日 築地本願寺にて
 ■ 2018年度 中央学習会 平成31年2月10日 築地本願寺にて
 ■ 2018年度 第4回全体講義 平成31年1月13日
 ■ 平成30年度 開講式 平成30年9月30日 築地本願寺にて
 ■ 平成30年度 全戦没者追悼法要 団体参拝 平成30年9月18日 国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて
 ■ 平成29年度 中央学習会(東京) 平成30年2月11日 築地本願寺にて
 ■ 平成29年度 報恩講 平成29年11月13日 築地本願寺にて
 ■ 平成29年度 開校式 平成29年10月1日 築地本願寺にて
 ■ 平成28年度 閉校式 平成29年7月2日 築地本願寺にて
 ■ 平成28年度 スクーリング(東京) 平成29年6月3日〜5日 築地本願寺にて
 ■ 平成28年度 中央学習会(東京)  平成29年2月12日 築地本願寺にて
 ■ 平成28年度 開講式  平成28年10月2日 築地本願寺にて
 ■ 平成27年 初回学習会 平成27年1月18日 築地本願寺にて
 ■ 平成23年度 閉講式  平成24年7月1日 築地本願寺にて
 ■ 平成23年度 中央学習会(東京) 平成24年2月5日 築地本願寺にて
 ■ 平成22年度 中央学習会(東京) 平成23年2月6日 築地本願寺にて
 ■ 平成21年度 中央学習会(東京) 平成22年2月7日 築地本願寺にて
 ■ 五十嵐大策先生からのメッセージ 
  

2019年度 開校式 令和元年9月29日(日) 築地本願寺NEW


今年(2019年)も、9月29日、築地本願寺・振風道場ほかにおいて、「卒業奉告参拝」「秋の総会」「開講式」をとり行いました。 開講式には、本校から講師の先生方にご臨席をたまわり、直接、学習指導・講義をいただきました。 当日は、たくさんの1年生もご参加して盛大に開催することができました。

日時:令和元年9月29日(日)
場所:築地本願寺 本堂・伝道会館・振風道場

09:00〜9:30  卒業奉告参拝

09:40〜10:00 朝のおつとめ
10:05〜11:05 秋の総会
11:15〜11:40 オリエンテーション

13:10〜14:00 開講式 仏教学院本校講師による学習指導
14:45〜16:00 全体講義 岡村喜史先生・中央仏教学院講師
16:00〜16:20 夕べのおつとめ

16:45〜17:45 秋の懇親会

次回、学習会は10月27日(日)です。新規入会者を募集中です. ご質問などございましたら、いつでもホームページの問い合わせフォームもしくは、メールにて お問合せ下さい。

HP    http://chubutsutokyo.g2.xrea.com
メール  chubutsu_tokyo_01@yahoo.co.jp
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2018年度 閉校式 令和元年7月7日(日) 築地本願寺

2018(平成30)年度 閉校式が7月7日(日)、築地本願寺において開催されました。
日時:令和元年7月7日(日)
場所:築地本願寺・瑞鳳

09:25〜  夏の総会・閉講式

10:35〜  学年別発表会
 1年入門・学習・専修:
  正信偈(行譜)、和讃、回向
 2年・3年学習:
  三奉請、仏説阿弥陀経、念仏、回向
 2年専修:
  頌讃、発起序、念仏、讃仏偈、四句念仏、回向
 3年専修:
  先請伽陀、表白、正信偈、念仏、添引和讃、回向、法話、
  御文章拝読
 先輩講師による講評

13:30〜  全体講義
 渡邊了生先生
  「親鸞聖人が明かされる「願生往生」について
           −「無生の生」とは(その2)」

15:30〜 反省懇親会
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2018年度 中央学習会のご報告 平成31年2月10日(日)築地本願寺にて

2018(平成30)年度 中央学習会が2月10日(日)、築地本願寺において開催されました。
午前11時40分からの開講式に続き、学年・クラス別に、「宗教」、「仏教」、「真宗」、「おつとめ」の講義が行われました。

午後3時からの公開講座では、元龍谷大学教授 本願寺派勧学相馬一意先生より、「宗祖聖人と無量寿経」と題して、宗祖の『大経』の受けとめ方を中心として講義をいただきました。

開催日: 平成30年2月10日(日)
場 所: 築地本願寺 講堂、第一伝道会館

11:40〜  開講式

12:00〜  講義
 「仏教」2年学習・3年専修
  相馬一意先生(本願寺派勧学)
 「おつとめ」1年・2年専修・3年専修
  渡邊正乗先生(前勤式指導員)
 「真宗」1年・2年・3年
  小池秀章先生(中央仏教学院講師)
 「宗教」1年・2年・3年学習
  長岡岳澄先生(中央仏教学院講師)
 「真宗I」3年学習
  竜尾浩月先生(中央仏教学院講師)

15:00〜  公開講座
  相馬一意先生(本願寺派勧学)
  「宗祖聖人と無量寿経」
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2018年度第4回全体講義のご報告 平成31年1月13日 (日)13:30〜15:30

第4回全体講義を開催しました。
筑波大学名誉教授 今井雅晴先生を講師にお招きし、「親鸞聖人の誕生と出家ー時代と社会を背景に」の講題で第4回全体講義を開催しました。
1 親鸞聖人の一生、2 誕生、3 出家、4 比叡山延暦寺での修行、5 比叡山での修行のはてにという章立てで、我々の現在の常識とは異なる、当時の時代背景や生活様式などとともに、親鸞聖人のご生涯について、詳しくご説明いただきました。
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平成30年度 開講式 平成30年9月30日 築地本願寺にて

東京地区つどいの会 2018(平成30)年度開講式を開催。
新年度の学習会がスタートしています。
今年(2018年)も、9月30日、築地本願寺・振風道場ほかにおいて、「卒業奉告参拝」「秋の総会」「開講式」をとり行いました。
開講式には、本校から講師の先生方にご臨席をたまわり、直接、学習指導・講義をいただきました。
当日は、台風接近が予想されていおり、不安もあったのですが、なんとか無事開催することができました。

卒業奉告参拝
 築地本願寺礼拝堂
 08:00〜 09:00

       ◆◇◆

秋の総会
 築地本願寺・伝道会館・振風道場
 09:40〜10:00 朝のおつとめ
 10:05〜11:05 総会
 11:15〜11:40 オリエンテーション
 振風道場

       ◆◇◆

開講式
 築地本願寺・伝道会館・振風道場
 13:10〜14:00 開講式
        仏教学院本校講師による学習指導
 14:45〜16:00 第1回全体講義
        内藤知康先生
       (浄土真宗本願寺派勧学 龍谷大学名誉教授 中央仏教学院講師)
 16:00〜16:20 夕べのおつとめ

       ◆◇◆

歓送迎懇親会
 築地本願寺・講堂
 16:30〜17:45
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平成30年度 全戦没者追悼法要 団体参拝のご報告 平成30年9月18日 国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて

全戦没者追悼法要 団体参拝の模様です。
東京地区中央仏教学院通信教育生の会では、同窓会関東支部の先輩方と共に、さる9月18日(月)、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑において行われた、浄土真宗本願寺派「全戦没者追悼法要」に団体参拝を行いました。
この法要は、国籍や思想・信条をこえ、世界中の戦争犠牲者に追悼の意を表し、すべてのいのちを尊ぶ平和な世界の実現をめざして毎年営まれていいるものです。
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平成29年度 中央学習会(東京) 平成30年2月11日 築地本願寺にて

築地本願寺 報恩講への団体参拝の模様です。
2017(平成29)年度中央学習会が2月11日(日)、築地本願寺において開催されました。
中央学習会に先立って、東京地区つどいの会のメンバーは、午前10時に集合し、築地本願寺の境内や表通りの清掃奉仕を行いました。
午前11時40分からの開講式に続き、学年・クラス別に、「宗教」、「おつとめ」、「仏教」、「真宗」などの講義が行われました。
午後3時からの公開講座では、龍谷大学文学部教授 中川修先生より、”「正信念仏偈」が示す生き方”と題した、正信念仏偈を仏教史の文脈のなかで捉え直す講義をいただきました。

開催日:平成30年2月11日(日)
場 所:築地本願寺 講堂、第一伝道会館

11:40〜 開講式
12:00〜 講義
 2年学習「仏教」・3年専修「仏教」
  中川修先生(龍谷大学教授)
 1年「真宗」・2年「真宗」・3年「真宗」
  玉木興慈先生(龍谷大学教授)
 1年「おつとめ」・2年専修「おつとめ」・3年専修「おつとめ」
  渡邊正乗先生(前勤式指導員)
 1年「宗教」・2年「宗教」・3年学習「宗教」
  寺本知正先生(中央仏教学院講師)
 3年学習「真宗?」
  長岡岳澄先生(中央仏教学院講師)
15:00〜 公開講座
 中川修先生(龍谷大学教授)
 「正信念仏偈」が示す生き方

写真
上:清掃奉仕活動
中:講義(2年専修「宗教」)
下:公開講座
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平成29年度 報恩講 平成29年11月13日 築地本願寺にて

築地本願寺 報恩講への団体参拝の模様です。
 開催日:平成29年11月13日(月)
 場 所:築地本願寺

10時からの日中法要 宗祖讚仰作法と日中布教 稲田静眞師 の写真です。
宗祖讚仰作法は、親鸞聖人のご和讚を中心とした構成で、頂礼文一句と正信念仏偈の内容をご和讚十八首で表したものでした。 稲田静眞師のご法話は、平生業成を中心としたお話でした。
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平成29年度 開校式 平成29年10月1日 築地本願寺にて

東京地区つどいの会 平成29年度 開校式の開催
 開催日:平成29年10月1日(日)
 場 所:築地本願寺 振風道場
 日 程
  8:30  卒業奉告参拝
  10:05 秋の総会
        平成28年度の代表世話人は下口達夫さんです。
  13:10 開講式
  14:10 中仏本校
        学習指導 高橋哲哉先生
  14:45 全体講義
        講師 北塔光昇先生
  16:30 歓迎送別懇親会
  17:45 閉会

 後半は表記の時間よりは早めに進められました。

全体講義概要
 「三宝について」と題し、仏法僧、つまり仏陀、教法、僧伽についてお話されました。
 おのおの言葉のもつ意味、またそれらに付随する言葉を、パリピ(パーティーピープルの略称)という、最近の若者の流行り言葉に例えるなど、丁寧にわかりやすくに説明されました。
 そして最後に、浄土真宗では、帰敬式や得度式に、南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧と唱えさせて頂く、また戒律を守ろうしない者でも救って下さるのは、阿弥陀さまのお力によるものであり、浄土真宗の「他力の教え」について、他宗で受戒と言われるものを例にとりお話されました。
 本部派遣による学習会は仏教、真宗を学ぶにあたり、これからの学習の指標となり、たいへん有意義なものでした。

写真 上:卒業奉告参拝 中上:開講式 下口達夫代表
   中下:全体講義 北塔光昇先生 下:歓迎送別懇親会
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平成28年度 閉校式 平成29年7月2日 築地本願寺にて

東京地区つどいの会 平成28年度 閉校式の開催
 開催日:平成29年7月2日(日)
 場 所:築地本願寺 蓮華殿
 日 程
  9:30  夏の総会・閉校式
        平成29年度の代表世話人に下口達夫さんを
        選出されました。
  10:35 全体講義
        『浄土真宗のおつとめについて』
        講師 築地本願寺 伊藤法友先生
  13:40 学年別学習成果発表会
        先輩講師による講評
  15:30 反省懇親会(瑞鳳)
  17:00 閉会

全体講義概要
 おつとめをする際の基本である、出音、旋律、文言、鼻音など取り上げ、「浄土真宗のおつとめ」についてお話くださいました。
 おつとめが上手になるのには、まず何度も耳で聞き、まねすることであり、まねすることはまなぶことであり、そうすることにより教科書的なおつとめができるようになります。師匠やCDのコピーに終わらず、さらに自分なりに工夫し、おつとめを向上させることが大切であり、また、おつとめはあくまでも仏徳讃嘆であることを忘れず、おつとめされるよう話されました。

写真 上:閉講式、中:全体講義 伊藤先生 、下:反省懇親会
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平成28年度 スクーリング(東京会場) 平成29年6月3日〜5日 築地本願寺にて

スクーリング(東京会場)開催
 開催日:平成29年6月3日(土)〜6月5日(月)
 日 時:1年次 6月3日(土)10:00 〜 6月4日(日)16:00
     2年次 6月4日(日) 9:30 〜 6月5日(月)15:00
     3年次 6月3日(土)10:00 〜 6月4日(日)
               16:00(学習)17:30(専修)
     入門  6月3日(土)10:00 〜 17:30
 会 場:築地本願寺
 講 座:各学年 ゼミナール、実演指導
     1年次 学習・専修課程「おつとめ」の実演試験
     2年次 専修課程 筆記試験、「おつとめ」の実演試験
     3年次 専修課程 筆記試験、「おつとめ」「伝道」の
         実演試験

仏教講演会(公開講座)概要
 「親鸞聖人と悪人正機説」と題し、今井雅晴先生に歴史学の立場からお話しして下さいました。
 親鸞聖人を知る上で、その当時、鎌倉時代の社会の状況を説明し、平安時代末期から鎌倉時代にかけて悪人とはどういう人であったのか、鎌倉時代の武士の日常生活と親族に関わる意識など取り上げわかりやすく解説して下さいました。 ほとんど家来がいなく、人殺しなど散々悪さを続けてきた熊谷直実が法然聖人のもとで出家・入門に至る経緯はたいへん興味深く拝聴しました。この講演を通じ、歴史上の出来事はその当時の社会の状況を十分理解した上で考察することの大切さを学ばせていただきました。

写真 上:仏教講演会 今井先生、中:仏教 相馬先生(2年専修)
   下:おつとめ作法(2年専修)大八木先生
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平成28年度 中央学習会(東京) 平成29年2月12日 築地本願寺にて

中央学習会(東京)開催
 開催日:平成29年2月12日(日)
 場  所:築地本願寺 第一伝道会館、第二伝道会館
 時間と講義
  11:40 開講式
  12:00〜15:00 科目ごとの講義
     宗  教:北塔光昇先生(中央仏教学院院長)
     おつとめ:渡邊正乗先生
     仏  教:香川真二先生
     真  宗:大田利生先生
  15:00〜16:15 公開講座
     講  師:大田利生先生
     題  目:「聞く世界、見る世界」

講座概要
 五感の中で視覚と聴覚について、ものを見ること(視覚)以上にものを聞くこと(聴覚)の大切さをお話されました。
 現代社会は聞く場、聞く時間が少なくなり、聞くことが忘れられている。古今和歌集に詠まれている「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音におどれかれぬる」を引用し、視覚の不確かさから時には錯誤し自己中心に生きている。また、学生の母親の涙を目にし、それを分析しても母親の愛情、気持ちは判読できない。仏様の声を聞き、お心を聞いて信ずることの大切さをお話下さいました。

参考記事:雑誌『大乗』の「春を求めて」より(転載許可済)
写真 上:開講式、中:講義 仏教、下:公開講座
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平成28年度 開講式 平成28年10月2日 築地本願寺にて

東京地区学習つどいの会 平成28年度 開講式の開催
 開催日:平成28年10月2日(日)
 場 所:築地本願寺 振風道場
 日 程
  8:30  卒業奉告参拝
  10:05 秋の総会
        平成28年度の代表世話人は中島定美さんです。
  13:05 開講式
  14:10 中仏本校
        学習指導 高橋哲哉先生
  14:45 全体講義
        講師 清岡 隆文先生(右 写真)
  16:30 歓迎送別懇親会
  17:40 閉会

写真 上:全体講義 清岡先生 下:卒業奉告参拝
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平成27年初回学習会 平成27年1月18日 築地本願寺講堂にて

東京地区学習つどいの会 平成27年初回学習会
 開催日:平成27年1月18日(日)
 場  所:築地本願寺 講堂
 全体講義
  松本順昭先生より
   『浄土教の一変相〜立山信仰の場合〜』という講題で
    お話しいただきました。
  松本先生のご法話を真剣にご聴聞する風景
 

在学生、卒業生の諸先輩方などで講堂は一杯になり、
熱気にあふれていました。

松本先生は、これからも立山信仰の研究を深めていかれるとのことで、またのご聴聞が楽しみです。
  

   学習終了後の新年懇親会

    今年もよろしくお願いしま〜す。
    乾杯!!

    こうしてつどいの会の交流を深め、
    皆で励まし合いながら学習を進めています。
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平成23年度 閉講式 平成24年7月1日 築地本願寺にて

東京地区学習つどいの会の閉講式の開催
 開催日:平成24年7月1日(日)
 場 所:築地本願寺 講堂
 日 程
  8:30 清掃活動
  9:30 夏の総会
     平成24年度の代表世話人に石垣英明さんを選出
  9:50 閉講式・・・ご来賓:不二川公勝 築地本願寺宗務長
  10:30 全体講義
      『ご法話』 講師 陰山正憲 東京教区教務所長
   ≪お示しいただいた『ご法話』は、ページ下の講義録をご参照ください。≫

  13:40 学年別学習成果発表会
  15:30 反省懇親会
  17:00 閉会
  
 築地本願寺 陰山正憲 東京教区教務所長のご法話 講義録

 浄土真宗の教えは凡夫が仏にしていただく教えであり、阿弥陀さまと同じ、弥陀同体(仏凡一体ともいう)となる教えである。
 凡夫とは凡庸劣夫(ぼんよう れっぷ)の略で、仏になっていく力も可能性もない、地獄に落ちるのが決まっている私のことである。親鸞聖人は『一念多念文意』のなかで、「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、欲もおほく、いかり、そねみ、ねたむこころおほくひまなくして、臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、たえずと、水火二河のたとへにあらわれたり。」と説かれている。
 「今日今時に至るまで、穢悪汚染(えあくわぜん)にして、清浄の心なし。虚仮諂偽(こけてんぎ)にして真実の心なし」といわれる。

 地獄に落ちることしかできない私が仏にならせていただくためには、次の3つのポイントが不可欠である。
 1.凡夫とは私のことである。
 2.なれない仏にさせていただくには、私を仏にしてくださるお方がおられる。
 3.そのお方のはたらきを受けとる。
 お寺に行ったこともなく念仏を申したことのない人が仏になるかといえば、仏にはなれない。私を仏にしてくださるお方は阿弥陀という仏さまである。阿弥陀さまには私が仏になっていくための手だてがある。私がおるから如来さまの側からたってくださった仏さまが、阿弥陀さまである。南無阿弥陀仏という名号にこめて、私が仏になるための手だてを用意してくださった。
 仏になるなり方、お浄土に往生するには二種類ある。
   ?自力 自らの力で渡って行く 
体も鍛えなければ途中で濁流にのまれる。

 ?他力 南無阿弥陀仏の本願力阿弥陀さまの力で渡してもらう。

  禅宗の『景徳伝灯録』に、仏の三不能(さんぷのう)というのがある。
 ・業力を転ずることはできない。身・口・意の三業でためこんだ地獄行きの因しかないもの。
 ・縁なき衆生は度しがたし。手がかりのないものは仏でも救うことができない。
 ・衆生界をつくすことあたわず。仏でもすべてのものを救いつくすことはできない。
 諸仏の方々からサジを投げられた私を、一番もれる私だけを唯一すくってくださるのが、阿弥陀さまであり、阿弥陀さまだけが私を仏にしてくださる。信心決定の身のうえになることは人間に生まれて一番大切なことである。仏にならしていただくのが定まるのは、いま・ここで救われていくのが浄土真宗である。
 如来さまのはたらきを親鸞聖人は『教行信証・行文類』に、「なほ磁石のごとし、本願の因を吸ふがゆえに」と述べられる。磁石はどんな釘でもすいつける。釘の中に磁気が入ってくるから(回向)で、如来さまの功徳が私の身にどんどん入ってくる。「五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば 不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり」と高僧和讃に説かれた。 南無阿弥陀仏の名号は、「全徳施名(すべての徳を名に施す)」とも言い習わされるように、如来のさとりの一切の功徳がおさめられている。南無阿弥陀仏という大きな風呂敷に全てを包み込んで、「さあ、受けとれ」と私に届けてくれている。
 
 南無阿彌陀仏に出遇う前の私は、   弥陀の本願力に遇いぬれば、 
   愚痴がこぼれる    私の中に如来さまが住みついて、身に満ちて、南無阿弥陀仏のお念仏となって私の口からこぼれだす。南無阿弥陀仏の日ぐらし

 南無阿彌陀仏に出遇う前の私は、欲や怒りで頭が一杯で、愚痴ばかりこぼしてた。ところが、阿弥陀さんの信心を得て、弥陀の本願力をいただけば、私の中に如来さまが住みついて、身に満ちて、南無阿弥陀仏のお念仏となって私の口からこぼれだす。南無阿弥陀仏の日ぐらし毎日に変わった。
 如来さまが、私の中に住みついて下さる。私が如来さまの家主にならせていただく。 
 信心=プラサーダー=タノム=憑(たの)む (浄土真宗では「頼む」ではない)
 私一人ではなく如来さまと共に。南無阿弥陀仏は如来さまの側からいえば「はたらき」であり、私の側からいえば、「私は一人ではありませんでした」という仏恩報謝の念仏である。如来さまと一緒に歩ませていただくお念仏を頂戴することによって、「いのちの尊さ」に気づかせていただく。
 お念仏のなかの日ぐらしとは、私どもがどういう「お念仏の日ぐらし」をするのかというと、昭和45年に第24代門主となられた大谷光真門主は、「阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、浄土で真のさとりに至るのが浄土真宗であります。」と述べられた。新しい教章の教義にも書かれている。
 「私がする信心」でなく、「めぐまれた信心」である。如来さまから賜った信心であるから、「ご信心」とか「ご安心」と言い習わされる。
 念仏申す人生とは、
 ・力強く歩むことができる。 如来さまから「お前の後生は引受けた!」といわれる。
 ・明るく生きられる。 後生の一大事が解決した。死ぬのではなく、お浄土に生まれる。
 ・恐れなく生きることができる。 念仏者は無碍の一道で、何の恐れもなくなる。
 ・仲間と共に生き抜くことができる。 御同朋、御同行となる。
 歎異抄で、「一切の有情は、みなもって世々生々の父母兄弟なり。」と述べられているように、いのちの共感、苦しんでいる人がいれば、一緒に手をたずさえて生きていける。そして環境問題にも積極的に取組んでいくのが浄土真宗である。
   (文責は、東京学習つどいの会Web担当世話人)
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平成23年度中央学習会(東京) 平成24年2月5日 築地本願寺にて

中央学習会(東京)の開催
 開催日:平成24年2月5日(日)
 場  所:築地本願寺 第一伝道会館


 時間割と講義
  11:40 開講式
  12:00〜15:00 科目ごとの講義
    宗  教:寺川幽芳先生
    おつとめ:渡邊正乗先生
    真  宗:大田利生先生
  15:00〜16:15 公開講座
    講  師:北畠晃融先生

以下は、北畠先生にお話いただいた最初の部分です

 去年4月から始まりました750回大遠忌法要も、今年1月の御正当で円成(えんじょう)しました。

 750年の歴史をどういうふうにお聞かせ頂くのか。 多くの人々がみ教えによって励まされ、み教えを生きる支えとして歩み続けてこられた歴史ではなかったのか。 もし、私自身がお念仏のみ教えに出会えなかったら、本当に寂しい虚しい人生を送らざるを得なかったのではないだろうか。 まさに、本日の東京での中央学習会にあたりまして、無常の中でのお念仏のお心というものをお聞かせいただければ有難いと思うものです。

 昨年3月11日、本当に厳しい無常の理りを教えられたことでございます。亡くなられた方、行方不明の方も含めまして2万人にも及ぼうとする方々が、また、何十万人といわれる方々が被災を受けられたことであります。これからも長い間苦悩が続くことであろうと、改めて、お見舞いを申し上げるものでございます。

 考えてみますと聖人の時代。 聖人のお生まれになる18年前が保元・平治(ほうげんへいじ)の乱、そして20歳の時に鎌倉幕府が建立されるという、政治的にも非常に厳しい混乱の中での聖人のお誕生であり、青年時代の歩みであったのだろうと思われます。 社会的にも毎年のように厳しい災難。 大火であったり飢饉であったり、地震であったり疫病であったりと、続いております。 誕生されて9歳のときの養和(ようわ)の大飢饉では、亡くなられた方々が京都市中に満ちあふれ、鴨川に流そうとしたが鴨川も死体で溢れていた。 仁和寺の僧隆曉(りゅうぎょう)という方が、亡くなられた方々の額に梵語で阿弥陀様の「あ」の字を書きながら数えていったら、4万2,300人余にのぼったと伝えられています。

 一方で、頼みの綱とする仏教界でも、大変厳しい状況がずっと続いておりました。 聖人がお生まれになられる12年前には、比叡山の東塔と西塔の僧侶たちが、あい争うなどということが出てまいります。 このような時代の中で、末法思想というものが盛んに受け止められていこうとした時代であるということは、いわれているとおりでございます。

 聖人が「釈迦如来かくれましまして 二千余年になりたまふ 正像(しょうぞう)の二時(にじ)はをはりにき 如来の遺弟悲泣(ゆいていひきゅう)せよ」という、ご和讃を遺してくださっております。 如来の遺弟悲泣せよ と、悲しくて涙しか流れませんということを、聖人はご和讃の中にうたって下さっておられます。 そういう状況の中で、聖人は比叡山から六角堂を通して、法然上人に出会われまして、その当時の、右往左往して生きざるを得なかった多くの人々が、お念仏一つで救われていくんだということは、当時の人々にとって、勿論、今の私たちにとってもですが、大きな悦びだったことであろうなあと、このように、歴史の年表を紐解きながら、お念仏の世界の中での、民衆の悦びというものを、うかがうことができるのであります。


 【この後】
 先生ご自身のご親族が震災にあわれたことや、奥様の妹さまと九條武子さまのことなど、身近な人々に別れなければならない状況の中で、「肉体逝くといえども法身まします」、たとえ肉体は去っていったとしても、本当にお念仏を喜んだ人々の生き方、願いというものが今後とも私自身をお育て頂くことになる、といったことをお教え頂きました。

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平成22年度中央学習会(東京) 平成23年2月6日 築地本願寺にて

 
 公開講座 白川 晴顕先生
第一伝道会館ブッディスト・ホール
中央学習会(東京)の開催
 開催日:平成23年2月6日(日)
 場 所 :築地本願寺 第一伝道会館

 時間割と講義
  11:40 開講式
  12:00〜15:00 科目ごとの講義
    おつとめ:渡邉 正乗先生
    宗  教 :寺川 幽芳先生
    仏  教 :蓮池 利隆先生
    真  宗 :白川 晴顕先生(中央仏教学院院長)
  15:00〜16:15 公開講座
    講  師:白川 晴顕先生
    題  目:「浄土真宗のおしえと目覚め」

 浄土真宗のおしえは、信心によって真実に目覚めさせられていく教えであると、お話がありました。
 無量寿経に書かれている第十八願を親鸞聖人はどのように受けとめられたか、分りやすく、正信念仏偈より、

  弥陀仏本願念仏
  邪見?慢悪衆生
  信楽受持甚以難
  難中之難無過斯

  憶念弥陀仏本願
  自然即時入必定
  唯能常称如来号
  応報大悲弘誓恩

の偈文を引かれて、その御解釈についてお話をいただきました。
                                      ↑このページ先頭に戻る

平成21年度中央学習会(東京) 平成22年2月7日 築地本願寺にて

 
 
 開講のご挨拶 通信教育部長
姉嵜(アネザキ)博幸先生
 
 公開講座
第一伝道会館ブッディスト・ホール
 
 公開講座 淺田正博師
中央学習会(東京)の開催
 開催日:平成22年2月7日(日)
 場 所 :築地本願寺 第一伝道会館

 時間割と講義
  11:40 開講式
  12:00〜15:00 科目ごとの講義
    おつとめ:渡邉 正乗先生
    宗  教 :寺川 幽芳先生
    仏  教 :淺田 正博先生
    真  宗 :内藤 知康先生
         高田 未明先生
  15:00〜16:15 公開講座
    講  師:田正博先生
    題  目:「一切衆生悉有仏性」

 迷い込んできた文鳥を飼うことになったことから、お話を進められました。

 初めて飼うことになった小鳥のペットに「文太」と名前をつけて、手にも乗るし、「文太!」と名前を呼ぶと反応するようになった。そして眠くなると手のひらで寝るようになった。
 この文太にも仏性があるのだなア・・・と思った。生きとし生けるもの全てに仏性があることを、「一切衆生 悉有仏性(イッサイシュジョウ シツウブッショウ)」といいます。
 文太は鳥なので、いくら仏法を聞かせてもわかりません。
 そこで、「文太くん、この次に生れてくるときには、必ず人間に生れてくるんだよ。そして仏法に遇せてもらうんだよ・・・」
 と語りかけました。

 このことを、依頼を受けていたある雑誌に随筆文として書きました。
 それを読んだ読者から、「文太くん」にファンレターが届いたのには驚きました。ところが、ある教学の先生から、
 「どこか教学的に誤っていないだろうか」との御指摘がありました。
 それは、
 「仏法は私を中心として主体的に受け止めなければならないのではないのか」、ということでした。
 私は自分を差し置いて「文太くん!人間に生れてこいよ」などと呼びかけていましたが、それは仏法を主体的に受け止めることではなかったのです。

 「人身受けがたし、今すぐに受く」という開教偈(カイキョウゲ)のご文は、「文太くん」に語るのではなく、この私に語ってくださっている御仏の言葉として受け止めなければならないのです。
 「仏法聞き難し、今すでに聞く」も御仏から私へのメセージだったのです。それを私は誤って解釈して、「文太くん」に語りかけていたのです。
 人間に生れることの難しさと、人間に生れたからには是が非でも仏法を聞かせていただかねばならない、という思いは、なかなか自分の心の中で納得が出来ません。そこを私に気つかせようと様々な形で教えてくださる御仏のはたらきであったのです。
 「この身、今生にむかって度せずんば、さらにいずれの生にむかってか、この身を度せん。」とは、今生にこそ生死の苦海を渡らせていただかねば、次のチャンスは永遠にやってこない、と教えてくれていると受け止めてこそ仏法の正しい味わい方になるのでしょう。
 そのことを教えてくれた「文太くん」は、私にとって善知識なのです。

                           参照:2009.2.1本願寺出版発行「お彼岸−春」」
                                       ↑このページ先頭に戻る

五十嵐先生からのメッセージが届いています。(必読!)

 皆様にお願い
 五十嵐大策先生の講義

 おおいに御勉強下さい。そして、ある人は新設寺院を開いてもらいたい。又ある人は、京都の安居で更に御勉強下さい。又ある人は、本派の学階をとってもらいたい。要は、教学と安心と伝道と社会性です。若いから期待できます。皆々様に期待する事、大です。 浄土宗の中からは「妙好人」は出ませんでした。浄土真宗の世界から「妙好人」といわれるような人が出ました。不思議です。信心と念仏の世界の中で、なぜ浄土真宗の中から「妙好人」が出てくるのでしょうか。欧米の中からの妙好人の可能性も考えたいと思います。


「たのみ力になる親はわしが親様一仏ばかり」
「才市や、今息がきれたらどうするか。ハイハイあなたの中できれまする。なむあみだぶつ、なむあみだぶつ」
「先に参った人、弥陀の国からわしを楽しむ、なむあみだぶつ」
 すばらしいではありませんか。人生の達人です。

 むかし、中仏の卒業生で殺人をしてしまった人がおりました。当時41歳で独身でした。テレビ・ラジオ・新聞等で報道されました。本願寺派の僧侶でありました。その点、思う様にいかない人生を念仏の中で味わったのが妙好人でした。

  腹がたったら念仏申せ、仏は火の手の水となる、
  なむあみだぶつ、なむあみだぶつ

                (浅原才市同行)


 教化している私達の反省でもあります。理屈だけが先行してもいけません。仏法を味わう。念仏を味わうことです。それが関東では欠如しています。



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