会員の便り

  浄 土 真 宗 本 願 寺 派

会員の便り No.27 (2016.11.04掲載)
「第25代専如門主伝灯奉告法要に参拝して」 土屋 徹(学習 3年)

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              参拝した時の写真です
 東京教区西組のツアーに参加しました。東京駅での西組の集合に先立ってお寺メンバーで集合、皆さん、早め早めのお集まりです。新幹線の中でお弁当とお茶が配られ、お隣の方とお話するうち束の間に京都駅に到着です。2台のバスに便乗し、ホテルに荷物を置いたのち、歩いてご本山に向かいました。リーダーの副住職が受付に出向き、集合写真、整列と、よく手配された流れで順調です。10月5日の日中の日差しは晴れればまだ暑く、台風18号が九州北部に南西方向から接近中であり、雲の動きも早いです。阿弥陀堂の前で西組の皆さんと並んで待つこと10分位で入場が始まりました。お寺ごとに呼ばれて特設のスロープを歩みます、さすがバリアーフリーです。扇風機が回っていますが、堂内は暑くはありません。イスが整然と並べられ、これは来年5月末に終了するまでこのままとのことでした。次々に入ってこられますが、準備の手順がよいのと皆さんの気持ちがひとつのお蔭でしょう、整然とあっという間に満堂です。やがて「奉讃伝灯作法」による法要が始まりました。「宗祖讃仰作法(音楽法要)」は、同窓会、つどいの会共催の報恩講や千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要などで経験があるので、一緒にお勤めすることができました。スライド上映がありました。期せずして、同窓会の研修旅行でご一緒の方が、にこやかに凛とした姿で映っていて、楽しい思いがしました。2年前、ここで入学式に参加したときのことを思い出しました。真宗宗歌、恩徳讃、讃仏偈など何もできなかった、2年で少しは進歩しているようです。15時からは、伝灯のつどいがあり、14時からの1時間半はあっという間に過ぎました。帰りに、総長さんがにこやかにスロープのところでお見送り頂きました。同窓会の方にお会いしました。同じ西組であること、初めて知りました。私たちはその場で自由解散になりましたが、その方はバスへの集合が急かされていてゆっくりお話できませんでした。遠くのお宿に向かうのでしょうか、近時京都の宿は不足しているので、近郊の街や観光地を使うことも多いと聞きました。今度、どこに行ったのか伺ってみたいと思います。特設のお寺カフェ&マルシェ「AKARI」という白色の建物が御影堂門入って左側にできていて、そこでコーヒーとデザートを頂きました。小豆を使った洋風デザートでとても上品な甘さで美味しかったです。外は台風の影響か、晴れていながら大雨が降っていました。初めての企画という阿弥陀堂・御影堂・飛雲閣のライトアップは台風のため中止になりました。
 6日(木曜日)朝のおつとめに行きました。5時20分頃、ホテルのロビーに降りたら大賑わい。そこをすり抜けて早めに着いたので、好きな場所に座れました。昨日の通りなので内陣近くまでイスです。でも、貸出のお経本はもうありませんでした。その後、たくさんの方でいっぱいになりました。ホテルに戻り朝食後、バスで角坊別院、六角堂、岡崎別院を回りました。角坊別院の向こうに中央仏教学院の校舎が見えました。ツアーの皆さんとは京都駅で別れ、ライトアップを見るために戻りました。聞法会館の駐車場に待合室ができていて、そこで開場を待ちました。通路が明かりで誘導され、両堂と銀杏の木がライトアップされ、時間的に光の色が変わり、映し出されるお堂と幕がきれいに映えていました。台風が過ぎて日中が暑いくらいの日でしたので、過ぎわたる風がとても気持ちよかったです。飛雲閣のライトアップは上階に描かれた歌仙が光に透かしてうかび上がり、大きく見えました。
 7日(金曜日)、8日(土曜日)朝のおつとめに行きました。さらに、9日(日曜日)は築地で朝のおつとめに行きました。4日連続が、今のところの最長不倒ということになります。土曜日の朝は冷えました。ライトアップもこの10月上旬の第1期のみと聞きました。夏の名残の残る10月上旬がギリギリのところなのでしょう。冬は冬なりの、春は桜の時節、春なりの企画があるものと思います。飛雲閣の慶讃茶席に行きました、飛雲閣に入れて頂けます。琴の音を聞きながら、お茶とお菓子を頂きます。生菓子はそこで頂き、写真は持ち帰った「うけつぐ伝灯 伝えるよろこび」と入った八つ橋です、どうもこれは特製でかなりの希少品のようなのです。あけ放たれた畳部屋は風が通り抜け、いい気持ちです。その後、書院や能舞台を見せて頂きました。畳の上に座ってゆっくりと見学できました。お昼は、一作昨日におやつを頂いた「AKARI」で、京野菜のサラダとパスタを頂きました、どちらも美味しかったので、行かれる方にはこのお寺カフェ&マルシェはお勧めです。午後は、堀川通りをはさんで向かい側の龍谷ミュージアム伝灯報告法要記念特別展「浄土真宗と本願寺の名宝」を見学しました。国宝の本願寺本三十六人歌集は期間ごとに分けて五人の歌人のものが展示予定で、当日は小町集が展示されていました。11月18日〜25日の8日間は鏡御影の展示が予定されています。大注目ですね。追加情報として、受付カウンターで質問したのですが、中央仏教学院通信教育の学生証で学割になるそうです、ファイルを調べて教えてくれました。
 後日、勤式作法を教えて下さっている横浜の住職から、「ご本山で見かけました。出勤の時間が迫っていたので、声をかけられませんでした。」と言われました。また「本山は畳を前提に、築地本願寺はイスを前提に、どちらも内陣と外陣の高低差が一緒だったけれども、今回は本山がイス席になったので、内陣と外陣の高さに初めての感覚があった。」と言っておられました。同じ組の同窓会の方には、ご挨拶できました。横浜のご住職は見かけたと言っていましたが、どんな感じで歩いていたのか不安です、スライドに映っていた同窓会の方のようににこやかにのびやかにできていたらよかったと思いました。この3例から、どこで誰と会うかもしれないので、いつも恥ずかしくないようにしておかなければと思いました。
 第2期が、10月20日から始まりました。毎日インターネットで見ることができます。本願寺公式動画配信サイトで、伝灯奉告法要が中継されています。サイトを二つ開き、一方を阿弥陀堂の中継、もう一方を御影堂の中継にして両方を画面に一緒に表示することができます。参拝はどちらか一方ですから、両堂を同時に拝することのできるこの方法はなかなかよいです。
 第10期の来年5月まで、法要は続きます。冬の季節、春季、若葉の季節に参加される方の記事を読ませて頂くのを楽しみにしています。

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