「おつとめ」について ■ 一揖(いちゆう) ■ 念珠(ねんじゅ)の持ちたか ■ 合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)のしかた ■ 焼香(しょうこう)のしかた ■ お仏壇の荘厳(しょうごん) ■ �緲(きん)と沙羅(さわり)の打ちかた |
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「おつとめ」について ー 信は荘厳より生ず ー (学習1年「おつとめ」のテキストより) |
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一揖(いちゆう) | |
揖拝(ゆうはい)とは、かるく一礼することです。合掌はせず、静かに上体を約15度ぐらい前方に傾けて、一呼吸してから元の姿勢にもどることで、つねに、「一揖(いちゆう)」という言葉を使っています。 この一揖は、合掌礼拝する前後とか、仏前や祖師前などの尊前を通るとき、あるいはお仏飯をそなえるときなどにすることです。 また本堂などに出入りするとき、お寺の前などを通り過ぎるときにも、いつも一揖して行くことを習慣つけていただきたいものです。 |
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念珠の持ちかた(ねんじゅ) | |
私どもがつねに持っております念珠(ねんじゅ)は、一般的には、数珠とか珠数と書いて、その読み方もジュズ、ズジュとかいろいろですが、本願寺派では、「念珠(ねんじゅ)」ということになっています。 念珠には、単輪(ひとわ)と双輪(ふたわ)の二種類があります。いずれもその持ち方は、合掌のときに必ず両手にかけ、房を下方に垂らし、親指でかるく押さえます。合掌しないときは、左手の親指と他の四指の間にかけて持ち、房を下方に垂らします。 |
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合掌・礼拝(がっしょう・らいはい)の仕方 | |
合掌(がっしょう)は、両手に念珠(ねんじゅ)をかけ、十指をそろえて伸ばします。そして親指でかるく念珠をおさえ、両ひじを上方に張らず、両手は両乳のおよそ中央にかるくつけ、指先が上体と約45度になるようにして、称名念仏いたします。このとき、両手を額(ひたい)のところまで上げたり、指先が口元につくほど近づけたりしないようにします。 礼拝(らいはい)は、この合掌の姿勢から静かに上体を前方約45度ほど傾けてから、おもむろに元の姿勢にかえり、合掌をときます。 蓮如上人は法語(『実悟記』)に、「拝むのに、早くすませてしまうような拝み方は、敬いの心がなく見苦しいので、しとしとと静かに拝むのがよろしい・・・」という意味のお言葉があります。 |
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焼香(しょうこう)のしかた | |
焼香の作法は、まず、尊前の約2、3歩手前で一揖(いちゆう)の後、所定の席に進みます。香盒(こうごう=香を入れる器)のふたを取り、香を一回つまんで焼香し、香盒のふたをしてから合掌礼拝します。礼拝が終れば、右足から約2、3歩後退し、一揖(いちゆう)して退きます。 焼香の前に�緲(きん)や鈴(りん)を打ったり、香を何回もつまんだり、あるいは額(ひたい)にいただいたりなどはしません。 |
「浄土真宗必携」(赤本)の 「焼香の時の注意」として □ 香をたくまえには合掌しない。
□ 香をたくのは、1回でよい。
□ 香を、おしいただかない。
□ 焼香のとき、りんをたたかない。
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お仏壇の荘厳(しょうごん) | |
家庭の仏壇の荘厳(しょうごん)については、「おつとめ」のテキスト17頁に図示されています。仏壇は大小さまざまですから、、これに準じて適宜におかざりください。 たいていの仏壇は、ご本尊の前に前卓(まえじょく)があるだけの場合が多いですから、そのときは前卓に三具足(みつぐそく)だけを置きます。またお仏飯(ぶっぱん)は、ご本尊のすぐ前(左右どちらか)にお供えします。 三具足は、右の写真のように、左から花瓶(かひん)、香炉(こうろ)、ローソク立を置きます。 |
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�緲(きん)と沙羅(さわり)の打ち方 | |
�緲(きん)は、経机の右側などに置いてあり、大きさによって大�緲・小�緲・引�緲(いんきん:手に持って打つもの)などあります。�緲はすべて外側から打ちますが(右の写真)、小�緲の場合は、内側から打つこともあります。�緲は、カーンと鳴る余韻のある打ちものです。下からすりあげるように打つと綺麗な音色になります。 沙羅(さわり)は、�緲より肉厚がうすい打物で、内側から軽く打ちます。シャーンというような余韻のある音のする打ちものです。 |